昨日、久しぶりに、「美の巨人たち」を見ました。
今日の一枚の絵は、白隠慧鶴が描いた『達磨図』。
ダルマさんの絵です。

達磨大師はインドの香至国の王子として生まれたお方です。
のちに出家し、お釈迦様から28代目の教えを継がれて、中国
に渡られました。
嵩山少林寺での面壁九年の話は特に有名です。
その教えは慧可禅師に継がれのち日本に伝わり現在では世界中に広まっています。
禅宗では初祖達磨大師と仰ぎますが、七転八起、面壁九年の
不屈の精神は宗派を越え、誰からも親しまれ、慕われ、信仰
されています。

ダルマとは、心法で、真理を心で感じ取るとう意味だとテレ
ビに出てられた先生がいわれていました。

白隠禅師は、子供のころ、お寺の地獄図を見て、こわくて、
出家すれば、浄土に行けるだろうと思ったそうです。
晩年、地獄と浄土は、表裏であり、「南無地獄大菩薩」と地
獄を拝んだそうです。

白隠は1万点にのぼる書画を描きます。我流で決して名人上
手の書ではありませんが、墨蹟には観る者の元気を奮い立た
せる不思議な魅力がありました。

臨済禅では、座禅を組みながら「公案」と呼ばれる問題を解くことで深く自分を見つめなおし、「真人」すなわち完成された人間を目指します。この「直指人心 見性成仏」に、禅の本質があるのです。

白隠の禅画には、公案があるものもあり、コレクターがいる
そうです。

美の巨人たちのHPより引用

臨済禅・黄壁禅のHP